大分県竹田市を訪ねて(2):アゲ↑アゲ↑オールナイト@DOTCLUB

前回 → 大分県竹田市を訪ねて(1):湯平「橋本温泉」

さあ、ホテルの鍵持って街にくりだすぜい。
旅でいちばんわくわくする瞬間。
しかし、こんな鍵らしい鍵、久しく見てなかったな(笑。



ひろりんの友達のマスター、たけしさんと合流し、居酒屋に案内してもらう。古い酒蔵を改造した焼き鳥屋。この店にかかわらず竹田の町並みは、城下町らしい町屋風でなかなかいい雰囲気。たけしさんによると、そういう風にデザインすることで、市からかなりの援助があるらしい。


焼き鳥屋でなく、串揚げ屋だった(笑。
念願の大分名物「とり天」もたのんだよ。
揚げモノ、ハフハフ、ビール、グビグビ。
この時点でもう、気分はアゲ↑アゲ↑ !

…ごめんよ。


そして、今回の旅の目的!
たけしさんのお店「DOTCLUB」(ドットクラブ)へ。




…ここから先は、あんまりおぼえていないんだ。えへへ。
次の日、デジカメを覗いて「あっ思いだした!」っていうあのパターン。
既に常連さんが二人いて、その人たちとおしゃべりしながらのみ始めたんだけど…


小倉から来たと聞いて、その常連さんが歌ってくれた。何度聞いても、この歌が自分の故郷のことだとはどうしても思えない(笑。この方、ご自宅がお隣だそうである。そりゃ毎日寄っちゃうし酔っちゃいますよね。

カウンターだけのスナックなんだけど、めちゃ照明がいいんだ。
デス・スターみたいなどでかいミラーボールが回る。スモークが煙り、レーザーが走る。ほとんど、スターウォーズ(笑
盛り上がるっきゃないよな!

値段設定がありえん。
「飲み食い歌い放題」って…ニンゲンの欲望のほとんどやん(笑。


デススターデス。

久しぶりにおなごのおっぱいに、おひねり挟んだよ。
ともちゃんのおっぱいは、100万円ぐらいはさめそうな巨大マネークリップやった(笑。

しかし、いくみさんはどこでも大活躍しますな。

いやー4、5時間いたんだろうなあ。
お見せできない写真が多すぎる、動画なんかもってのほか(笑。
知らぬ街まで足を運ぶほど、ひろりんが好きっつーのもわかるなあ。
たけしさんもスタッフも最高。
再確認。「飲み屋」ってエンターテイメントなんだ。

…いつホテルに帰ったのかは覚えてない。

いぜん、気分はアゲ↑アゲ↑ !
もちろん部屋で飲むぜ。イェーイ!

って、ビールが何処にも売ってねーっ!

しかたなく、1階食堂のキッチンに忍び込んだ。


ルパンをきどって置き手紙は置いてきた。
ぬるい温かいホテルのようだから、なんとかなるだろう。















ひとりづつ沈没していく206号の者ども。

いくみさんをサゲ↓るのにやはり5本必要であった。

おやすみなさい。

シチリアワインの夕べ@torico

WOWWOWの放送で「山猫〜完全版〜」が放映されるというので録っておいた。名匠ルキノ・ヴィスコンティがイタリアの貴族階級の落日を、時代の変わり目の中で老貴族と新興勢力に乗っかる若者との鮮やかな対比で描いた一大叙事詩。(ああ、あらすじとか紹介とか苦手だ)

小沢一郎民主党党首に立候補した際、この映画の台詞を引用して、演説をぶったことを覚えておいでの方もいるだろう。

そのセリフ「変わらずに生き残る為には、変わらなければならない」って僕はてっきりバート・ランカスター演じる老貴族の言ったものだと思い込んでいたけれど(小沢一郎がそう言ったかどうかは覚えがない)、先日ざっと見た限りでは見当たらなかった。アラン・ドロンは似たようなセリフを言ってたような…(汗。

なにしろこの映画、恐ろしく長いんで、いつ見ても眠くなってしまうからさ。

まあ、それはおいといて。

それよりも老貴族の言う「シチリアは2500年の間、植民地だった…(云々)…シチリアの民はあまりにも疲れ果てた…」っていう(内容の)セリフがとても印象的だった。

シチリアってそんなに貧しい土地なの?今はどうなんだろう?

そして、つい最近これまたWOWWOWで「ゴッド・ファーザー」見てしまったものだから、ますますシチリアに、その風景にさえ、哀しいようなノスタルジックなような、不思議な感情を持ってしまったんだ。

そんな矢先、僕のワインの師匠、古武士屋ミュジニイさんが「シチリアワインの夕べ」を開くと言うんで、勇んで参加することにした。場所は「torico」。友だちのうっちーがやってる焼き鳥屋。大分で飲みまくって一泊した帰りの足で直行したんで、少し疲れてたんだけど。

だけど、おいしいワインってカラダに柔らかく染みいって、癒してくれるんだな。
白、ロゼを3杯ほど飲んだ頃にはすっかり疲れがとれて、リラックス。

  • Glufi / Carjcanti 2007

グルフィ / カリカンティ 2007
蜜のようなトロリとした舌触り、味わいが濃くておいしいかった。

  • Vie di Romans / Dessimis Pinot Grigio 2009

ヴィエ・ディ・ロマンス / デシミス ピノ・グリージョ 2009
白ワインなのにまるでロザート(ロゼ)のような色調にびっくり。かすかに赤いベリーの香りがする。香味豊か。フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州。

  • Vie di Romans / Chiantons 2009

ヴィエ・ディ・ロマンス / チャントンス 2009
こっちはれっきとしたメルロのロザート。メルロの果実感がしっかり凝縮されてて飲み応えがある。同じくフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州。

 うわあ、この肉うまい!こうくると、がぜん赤が飲みたくなる。>




  • Passopisciaro / Passopisciaro 2007

パッソピシャーノ / パッソピシャーノ 2007
なるほど、シチリアピノ・ノワールと讃えられることはある。旨い。ほんとはネレッロ・マスカレーゼ種。

  • Glufi / NEROBUFALEFFI 2004

グルフィ / ネロブファレフィ 2004
イタリアらしい濃さとバランス、でもあくまでエレガンス。赤ワイン好きになって最初の頃は、こんな味が好きな人が多いと思う。

  • Cantina Bolzano / Gewurztraminer Kleinstein 2009

カンティーナ・ボルザーノ / ゲヴュルツトラミネール クレインステイン
バラのポプリの風味と優しい甘み。うっちー手作りの素朴なティラミスとよく合う。アルト・アディジェ州。

…どれも、イタリア産じゃないみたいに(失礼)エレガント。
僕のイタリアワインのイメージが時代遅れに偏ってるのね(笑。
でも、まるでブルゴーニュのような味わいの中に、たしかにイタリアらしい骨太いコクがひそんでるような気がした。

ミュジニィさんの話では、シチリアはやはり経済的にはもともと貧しいところのようだった。今日飲んだような洗練されたワインが生産されたのも、比較的最近のことで、それとて他の土地からきた大資本が、シチリアブルゴーニュ風のワイン造りを始めたからだ。

なんにせよ、丁寧なワイン造りが行なわれるのは、素晴らしいことだ。ワイン造りってほとんど農業なのだし、単純に考えると土地を耕すことは、必ず豊かさにつながることのような気がする。

何よりおいしいワインを味わうチャンスが僕らにも増える(笑。

僕にはワインを味わうことは、本を読むことと同じ喜び。
つまり、つかの間の旅に近しい。

…今日は、大分県竹田からシチリアまで旅行できてよかったな(笑。

大分県竹田市を訪ねて(1):湯平「橋本温泉」

「明日、おおいたよ。タケダシの友達の店に行くよ。行くやろ?この前飲んだ時話したじゃん、おぼえてる?」

もちろん覚えてない。
ついでに言うと、タケダシと聞こえた言葉が何なのかもわからない。

…タケダ氏?タケダ市?…まさか炊き出し?

電話を切って早々に「たけだし」をググってみる。


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もしかして:竹田市
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そのもしかして、のことだろな。
僕の勘よりはグーグルの方が信用できる。大分県竹田市というのがあるらしい。なんにせよ「行く」ってゆった。ひろりんとゆーちんと いくみさんなら楽しいだろうし、どこだっていいのさ。

(注:正確には「たけし」…後日ご指摘を頂いた。みんなまちがってた(笑。)

昼前にみんなが迎えに着てくれた。湯布院経由でその竹田市に行くそうだ。


暑いなあ。
湯布院なんて 何年ぶりだろう。
冷たいラムネを飲みながら街を散策。


愛嬌のある鳥が流れに足を踏ん張って餌をねらってた。餌がなんなのか、僕は知らない。いつもこの場所で狩りをしてるらしく、目の前の店に張り紙で説明があった。「ゴイサギ」というらしい。


しばらくぶりの湯布院はまた、お店が増えていた。「田舎モダン」風のみやげもの屋。でも、なんだか、そのセンスがあざとく思えて、なんだかなあ。若いカップルなんかには、時間がつぶせていいのかもしれないけど。




なぜだか、湯布院では風呂にはいらなかった。

そして湯平温泉で、面白い風呂にはいったのだ。



湯平温泉は湯布院の隣、車で30分ほどのトコロ。歴史は湯布院より古くて、室町時代の文献にはもうその記述があるらしい。川に沿って広がってる、石畳が印象的な温泉街。湯布院がピークだとしたら、こちらはすでにそれを通り越したような、ひなびた雰囲気…いや、僕はそーゆーの、好きなんだよ(笑。

ちいさな案内所を訪ねて、公衆浴場では一番広いという「橋本温泉」に行くことにした。


いいねえ。
この趣。

  

料金200円なり。




…扉をくぐって、僕らはおののいた。
ゆーちんのあごが落ちる音が聞こえた。


一番広いって…言ってたよね…(笑?

脱衣所も風呂もこの部屋ひとつ。浴槽もひとつ。シャワーもないし、風呂椅子もない。もちろん備え付けのシャンプーなど想像もできない。至れり尽くせりのスーパー銭湯に比べたら、高潔なまでのシンプルさ。

んでまた、ありがちだけど掛かり湯がすんげー熱い(笑!

「ああ、そこが一番熱いよ。そこからお湯がでとるから」
おじちゃんによると、浴槽の真ん中から少しずれたところに板で仕切りがしてあって、やや狭い方が「熱め」もうひとつが「ぬるめ」らしい。

ぬるめの方でも十分熱かったが、浸かってるうちになれてきた。泉質もミネラリィな輝き、透明度があって、キレイだ。って、ワインの表現みたいやけど(笑。地べたに座っておしりに岩肌を感じながら火照ったカラダをごしごしやってると、爽快な気分になってきた。

ま、日頃、シャンプーだ、バスソルトだ、半身浴だって、それが当たり前になりすぎてるけど「風呂に入る」って原点はこういう感覚なのかもしれないな。

冷房の効いた車の中で、あぢーって、なかなか火照りが収まらないカラダを座席に沈めていよいよ竹田市に向かう。

今夜はビールがうまいだろう。

つづく→ 大分県竹田市を訪ねて(2):アゲ↑アゲ↑オールナイト@DOTCLUB

竹田到着。

城址(?)…。

滝廉太郎の曲で有名なトコロらしい。ソコの真ん前のビジネスホテルにチェックイン。

町並みもホテルの人も素朴で家庭的な感じだなあ。

今から、街にくりだすんだ。何にせよ見知らぬ土地でのむって、楽しいよね。

…しかし、何で僕はこんなとこにいるんだろ。あは。

OYSTER BAR Hakata Station avec なんきん

小雨降る日曜の博多、駅ビルの中はヒトがうじゃうじゃしてた。
普段人混みになれてないから、それだけで気分がよくないんだ。

僕らの乗ったエレベータは既にぎゅうぎゅうなのに、さらに乗り込んでこようとするおばさんたちを睨みつけそうになる。足下でかさばってるベビーカーの子供をふみつぶしたい。

って、なんきん君は思ってた。

9階、10階の食堂のフロアもやはりうじゃうじゃとヒトがいる。駅ビルっていう条件を考えると、休日の雨降りってかなり人出があるのかもしれないな。

ちょうどお昼時でもあるし、どのお店も入店待ちの行列が出来ている。
うわさにはきいていたけど「利休」…だっけ、牛タンの店の行列は凄かった。

僕は並ぶのは苦にならないけど、なんきん君がキレそうだったんで、待たなくてすむ店を探そうとあせったよ。

思いついたのは「オイスター・バー」。
昼食から牡蠣を食べる感覚って、特に子供連れの家族にはあんまりないに違いないから。
っていうのは後付けの理由で、たんに僕が、牡蠣ラヴラヴなだけなんだけど。

狙いは当たり。案内の方がテーブルを片付けて、すぐに僕らを案内してくれた。


「OYSTER BAR Hakata Station」

オイスター・バーって昔から行ってみたくて仕方がなかった。
最近でこそ流行っているよね。
でも、僕が子供の頃は本では読むけど、果たして日本にあるのかどうかも知らなかった。

そんなあこがれの場所、牡蠣好きのためのメッカを初めて巡礼できたのは、3年前のパリでのこと。そーいえばその時も、なんきん君が一緒だった。
めちゃめちゃ光の感じがすてきな(なんきん君曰く「官能的な」)いい店だったんだけど、牡蠣の味は僕の好みよりあっさりしてた。

きっと生まれた国によって、人柄ならぬ蠣殻も違うんだろうね。

ま、それはおいといて、今日の店の牡蠣は全部国産だった。
メニューから産地を選んで、一粒ずつチョイスすることもできる。

…ああ神様、私、やっとメッカにたどり着きました…

今日は二人ともがっつりいきたかったんで、”牡蠣の盛り合わせ”みたいなの(1980円)と、それぞれ”カキフライ定食”みたいなの(980円)を頼んだよ。ワインは、ミュスカデにした。

兵庫県室津の牡蠣と長崎の牡蠣とのこと。小さい方は味が濃く、大きな方はクリーミィ。うまい。

んでカキフライ。うめえ、
ビール飲みたくなるな。

なんきん君の機嫌もなおってよかったよ。

ウオツカ・アイスバーグ @TIZIO

うそをついたわけじゃないよ。

さっき「もう、帰ります」って断った時には、もちろんそのつもりだった。

だけどさ、小雨降る中テクテクと家路をたどる道すがら、
横目でちらりガラス越しに見えたカウンターに、全く人影がなかったんだ。

この店に誰もいない、その冷たい景色がえらくカッコよく見えてさ。

思わず、引き返して扉を開けてしまったんだ。



そーゆーわけで今、「TIZIO」のカウンターで、けっこう強い酒を飲んでるトコロ。

「ウオツカ・アイスバーグ」って知ってる?

名前の通り、ウオツカベースのカクテルなんだ。

ウオツカを1杯分、氷を入れたグラスにそそいで、アブサンを一振り。

”このカクテルは、ナンシー・バーグというアメリカの女性ライターが、エクスワイア誌の「有名人の作ったカクテル」というコーナーで発表したものだ。なお、アイスバーグとは氷山のこと。”
…ココはめんどーだからWikipediaからのコピーだよ。

バーテンダーのYくんはウオツカにフィランディアをチョイスして、丁寧にステアでメイクしてくれた。カクテルには性格がでるもんだ、強いけど思ったよりやさしい味のアイスバーグ

…それにしても、今日はながーい一日だった。

コレかっくらってシメにして、あとはバタンQ。





…ごめん、うそついた。

まあ、こーしてブログ書いてんだから、僕はすでに部屋にいるさ。

んでもって、小芋の煮ころがしなんてつつきながら、まだのんでんだ。


あはは。

長澤知之「Nagasa・Oneman 6 "JUNKLIFE"TOUR 〜Band ver.〜」@福岡・DRUM SON 6/16

仏検を間近に控えた16日の木曜日だよ。
行けるわけないよな…と、チケットも取ってなかったんだけど。

その日が身近に迫るとやっぱり我慢できなくなった。

まあ、試験つったって、もう今更になってじたばた勉強してもっていうあきらめ現実逃避があって。

そして、試験のことだけじゃなく、ああ、もう、どーしよーもねえなーって自己嫌悪ばっかりの今日この頃。
彼の一風変わった声は、なんつーか、不思議なほどココロに響くんだ。

幸い、チケットはmixiのコミュを通じて譲っていただいた。

ドラム・サンって初めてだったけど、いかにも裏路地のライヴハウスって感じで思わず笑ってしまった。

だって、こんなだよ。

ほんとは入り口の向かいにあった自動販売機の写真が撮りたくて
機会うかがってたけど、ヒトがたくさん並んでたからあきらめた。
これ、動いてんの(w)ってぐらい落書きだらけで、めちゃかっこよかったのに。

んー。
僕にとって音楽…特にロックンロールは、理屈じゃなくってほとんど肉体的な恍惚。内側からゾワゾワーって鳥肌だって多幸感が白ーく泡立つようなあの一瞬。
その一瞬を味わいたくていつもライヴに足を運ぶ。

今回ものっけの一曲からそれがキて
白くなったアタマの中で、ああ、やっぱ来てよかったって思った。


こんな人。(写真は今回のライヴとは関係在りません)

「なんだか笑うツボが違っちゃってイラッときちゃってさぁ
人間なんてファンタジーだと思ったよ

人間なんてファンタジーだと僕は思っちゃうんだ
リアルなんてファンタジーだと思っちゃうんだ」

前に会った時…タワレコインストアライヴの時にも感じたんだけど
彼、ものすごく緊張してると思う。

朴訥としたMCは、なかなかおもしろいけど、
けっこう喉をつかう声なんだろうな、曲が終わると水をあおるように飲んで、
ぽつりぽつりと喋ったり喋らなかったり、こまごまとギターのチューニングをして、
そしてまた歌い出す。

2回のアンコール、2時間どっぷり彼の世界に浸ることが出来た。

…帰りは久しぶりに親不孝(親富孝?)通りを歩いてみた。

あ、ここら辺。
僕が若い時にはここらにディスコがあったんだけどな。
親不孝もずいぶん暗くなったもんだ。

なんつって、フラフラ歩きながら。

…完全燃焼!スッキリした!っつー帰り道じゃないんだなあ。
あいかわらず、すぐそばで歌が聞こえてるような妙な感じ。

「自分には…ほんとに…音楽しかないんで…」
東北大震災のことに触れたあと、そんなことを呟いてたっけ、タワレコで。

でも、まあ音楽があってよかったじゃんか。
長澤くん。