juillet 2011@ルーヴル美術館シュリー翼と中庭の通り道
4泊5日のパリ滞在。
ホテルはなんと”Hotel du Louvre”ホテル・デュ・ルーヴル。
名前の通り、ルーヴル美術館の真ん前。
僕の人生でこんな贅沢なホテルに泊まることはもう無いだろうなあ。
ホテル自体は瀟洒なプティ・ホテルといった感じで、超ゴージャス!ではないんだけど。
じゃ、何が贅沢って?
毎朝、ルーヴルの中庭を横切って出かけるんだ。
「この辺に住んでる感」というか「ルーヴルは僕の庭」感(?)が、プティ・ジャポネな僕をすごく贅沢な気分にさせてくれる(笑)
ちなみに部屋の窓からはレンブラント。
ある日の夕方。
一日中歩き回って、足が棒になるってほんとぴったりな表現だなあって
ときどき太ももモミモミしながら、いつものようにルーヴルをホテル目指して歩いてた。
ルーヴルってさ、例のピラミッドのある中庭を囲むように「コの字」に建ってる宮殿がルーヴル美術館なんだ。
その、「コの字」の奥に建ってる宮殿(シュリー翼)のほうから、まるでオーケストラみたいな旋律が聞こえてくる。
すっごくつかれてたんだけど、思わず、入り口をくぐってみた。
ひとりだったの…っておどろいたけど。
それがもう、すごくいいんだ!
動画をみると、ブルーの服着たおっちゃんだけが彼の音を聴いてるみたいに見えるけど(笑)、彼と反対側の壁の方にけっこうな人数が足を止めて彼の演奏に聴き入ってた。みんな思い思いの姿勢で。
なかには、石畳の上に腰を下ろして抱き合いながら聴いてる恋人同士もいたりして。
なんだろうな、石造りの空間に音が響くんだろうか。
音がじぶんの内側にしみこんでくるような、消えてく音の余韻を手で掴みたくなるような…。
演奏が終わった瞬間に視界がにじんじゃったよ。
ああ、でもやっぱり、動画にあの感覚は留められないね。
何気ないんだけど忘れられない一瞬があるから、旅はいいなって思う。